ニーハオ.その1
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ひと呼んで、鉄人アイアール。このクラブに属し、もう随分になります。
どういう意味なのか、問う者も、語る者も、名付け親が辞めた今となっては、扉の奥深くに眠り、起こす者もない。
クラブ設立当初は確かに切磋琢磨し勉学にはげんでいた。
んが、もうよかろう、年もとったし、楽しい事もしなくては、そんな会です。
会長幹事が2年周期で廻り、最後の最後に僕が10月から会長を務める。
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2年に一度の遠征旅行も昨年を飛ばしたものだから3年振りだ。
最高3泊の海外と言えば、無難に台湾になる。
前会長幹事の最後の仕事であるが、素晴らしき幹事の台北ツアーの日程表に観光はない。
旅行会社のキャンセル料が発生する寸前に不服に思う2名が欠員し、オープン参加の2名が補充された。
補充組は以外にも台湾は初めてで、どうして観光がないのか問いただす。
しかしないものはないと、訳の説明もなくキャンセル料が発生する期間に入った二人を冷たくあしらう幹事であった。
観光は故宮博物館や蒋介石の中正記念堂それに忠烈祠(ちゅうれつし)の衛兵の交代式などがある。
見た者は大した事はないと、つまらなく語るが、見てない人は興味がある。
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今回の旅は旅行会社をかわし、ネットで航空券とビジネスを買い求めた、超激安ツアーだったが、
台湾の食に、はずれはなく、何を食べても美味しいし、
店の入り口で選んだ食材が5分足らずで次から次に、丸いテーブルを埋め尽くす。
お腹を十分に満たす量と、日本人好みの味で、初日の晩餐は割り勘で一人1850円であった。
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翌朝、恒例の太極拳を行うべく公園探しに出かける。
10分も歩くと、緑豊かな、S字型に湾曲する石畳の歩道が綺麗な公園を発見。
通常この時間なら、わんさか人が立ち込めているはずだが、体操をしている人がパラパラとしかいない。
太極拳ではないが、メインステージで何やらダンスをする巨大な団体がいる。
他国でも、公園に集まるすべての競技に参加している我々は、太極拳がダンスに変わっても何ら差しさわりはない。
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踊る後方から、息をひそめ「そーっと」忍び寄り、リーダー格の人に「ニーハオ」と笑顔をふりまく。
後は「僕達は昨日、日本から来ました。一緒に踊ってもよろしいでしょうか」とジャスチヤーでと思いきや
「どうぞ、中に入って一緒に踊りましょう。」と日本語が返って来たから驚く。
この体操とも舞踊とも知れぬ踊りに基本の形があるのか、先生流にあみ出したのかは不明だが
体の至るところを使い、声を出し、皆さんニコニコ顔で元気はつらつだ。
5分ごとに曲と踊りが変わります。僕達は今、汗だくになって、ダンスをしています。・
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