アフリカ・ケニア紀行 ②「上陸」
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ドーハまでのフライトは、ざっと12時間。この狭いシートに大きな尻を押し込むと、もう身動きは出来ない。
カタール航空の機内食に期待はしてなかったが、日本人好みにアレンジしてあり美味しかった。
この窮屈なスペースでの過ごし方は、日本語版のビデオ鑑賞もしくはお酒を睡眠薬代わりに注ぎ込むかであるが、
どのみち快適な睡眠を求める方が無理な話で、強烈な睡魔が襲ってくるまで只々ビデオを見続ける。
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羽田を0:30に出発し、6時間の時差を差し引くと朝の6時に着いた事になる。
さて「熊のぬいぐるみ」は何処に置いてあるのだろうか。
いや待て、その前に2時間後に飛び立つ我々のケニア行きカタール1335便を確認せねば。
しかし、電光掲示板の何処にも搭乗券と一致する航空便はなかった。
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ハブ空港は世界中の翼が発着を繰り返し、人は激流の如く流れ、我々のつかんだ浮輪はその渦の中に飲み込まれた。
手荷物検査のチェックはかなり厳しく、順ちゃんは何度も金属探知機ゲートくぐらされ、最後は靴まで脱いでいた。
熊はどこ?黄色い熊はどこなの?・・・寝不足で目をはらし、必死にぬいぐるみを探している。
あれか。突然現れたイエローベアーは、目がボタンで、頭に電気スタンドを灯した奇怪な姿をしていた。
どこかの有名な芸術家の作品なのだろうが、可愛いとは言い難く、「ドーハの謎」とでもしておこう。
空港内は専用の電車が走るほど広く、この熊が目印になっている。
確かに藤江さんのいう熊の尻の方向に進んでいると我々のゲートが見えてきた。
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しかし出発30分前になっても掲示板に表示されないのは不安なものだ。
順ちゃんが受付カウンターで、搭乗口を確認してくると立ち上がった。
彼の行動は僕と廣さんに頼もしく映ったが、迎えに行くと、必死に指を巧みに伝えていた。
帰って来た彼の搭乗券に、ペンで違うゲート番号が書き込んである。搭乗口と時間が変更になってるぞ。
海外の空港ではよくあるという「悪魔のささやき」。僕達は動く歩道に飛び乗り、人を押し分けた。
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此処から5時間でナイロビ。もうすぐだ。頑張れ3人。
12時間のフライトをこなしている僕達にとってケニアまでの5時間は造作もないことだった。
それにしても、6時間おきに食事が出るので、それが朝食なのか夕食なのか分からなくなっている。
時計の針を時差の分遅らせ、こちらの時間帯に体をならしておかねば。
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思った以上に早く着いたように思えた。
空港には日本語が半分理解の出来るケニア人が迎えに来ており、先生と会うまでの数日間を彼と過ごすことになる。
ケニアの初宿はナイバシャ湖のほとりに佇むロッジだという。
建物は、いかにもアフリカ風で、異国の地であることを実感させる。
レストランのバイキング料理は普通に美味く、無事にたどり着けたことに乾杯した。
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翌朝、えっー!!窓の外を走っていたのはキリンとシマウマだった。・・・間違いない、ここはアフリカだ!
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コメント欄
吉川 順治 (2016年12月08日 09:25)
ロッジの食事も良かったけど、象印のビールはおいしかったね!日本のビールより少し甘く感じたけど
藤江幸子 (2016年12月10日 21:57)
ナイバシャのロッジ、とても素敵ですね~。ケニアのTUSKERタスカビール美味しいですよね!音楽はいかがでしたか。ジャンボの歌やマライカはお聞きになりましたか。
山本恵子 (2016年12月11日 14:34)
身近な人が行くとアフリカも近く感じる・・でも本当に遠いんだと地球儀を思い浮かべたわ(汗)
西村 (2016年12月12日 06:04)
順ちゃん、ワインも良かったね。
西村 (2016年12月12日 06:11)
幸子さん、このビールを毎晩飲んでました。ナイバシャとマサイマラのディナーの席で、お客様の誕生日だったのでしょうか、従業員の人達が踊りながらケーキを持って来ました。♪ジャンボ♪でした。ケーキのおすそ分けを頂きましたよ^_^
西村 (2016年12月12日 06:20)
恵子ちゃん、遠いので、着いた時の喜びはひとしおです。向こうでは車の移動は普通に6時間でした。我慢強くなります。
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