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2016年12月13日  カテゴリ[アフリカ・ケニア紀行 ]

アフリカ・ケニア紀行 ③マサイマラ保護区







今から向かうマサイ族の住むマサイ・マラ国立保護区までは車で6時間掛かるそうだ。



言わずと知れた、動物が野生の状態で生息しているレアな区域である。



彼らに境界線はなく、パスポートなしでタンザニアとケニアを往来する不届き者も少なくない。



当然そこら中に山ほど潜んでいて、タヌキや鹿の道路標識は見たことあるが、



さすがアフリカ道路を横断する動物のスケールが違う。



そして、それを目の当たりにすれば、なおさらなのでございます。汗。
















30分置きに小さな街が、と言っても出店が並んでいるだけなのだが、皆さん掃除がお嫌いとみえゴミだらけ。



想像を超えた波トタンのようなガタガタ道は行けども行けどもゴールが見えてこない。



唯一凹凸の少ないのが道端の斜めになった所で、体を垂直に保つ為に全身の筋肉で体を支えた。



対向車もそうだが右側通行は完全に無視され、何度も鉢合せになった。



大きな揺れではなく、小刻みの振動なので、背中がかゆくてしょうがない。















驚かせたのは、宿泊先が、サファリの中のテントで、猛獣さん達の生活圏との境に柵がなかったことである。



「大丈夫なの」と目をクルクルしながら順ちゃんが尋ねると、マサイ族が一晩中警備するから大丈夫だと言われた。



マサイ族はテレビで見たそのままのスタイルで槍を構え腰に刀を差していた。



ライオンをも恐れぬマサイの戦士と聞くが、銃ならまだしもライオンにその刀では勝てないと思う。



友人がケニアに滞在していた折、雇っていた警備員に強盗が来たら戦うのかと尋ねたら「逃げます」と答えたそうだ。



少なくとも強盗は言葉が通じるし交渉が成立する可能性も0でない。しかしライオンは「ガォー」で終わりである。



テントの中の我々は丸腰で、武器と言えば、使い込んだ魔法のほうきが一本。・・・これにまたがって逃げるしかないな。













壁のないレストランへの移動は、必ずこのマサイの戦士が同行する。



僕達の他にはドイツ人の老夫婦と日本のプロカメラマンの西山さんが宿泊していた。



彼はケニアに何と47回も来ているそうで、仕事では主に車を撮っていて、動物の写真は趣味の世界だそうだ。



今回はヒョウを撮りに来たそうだが、これが中々遭遇できないと言っていた。



僕達の自己紹介を聞いて、彼が飛び上がって驚いた。



初サファリでこのマサイマラ・エンティム・キャンプを選ぶ人はまずいないらしい。



野獣の生息する高原にポツンと張られたテント泊。昨日の夜はライオンが吠えていたそうである。



思えばアフリカで一番危険なカバがすぐ下の川に群れをなしている。そう、ここは上級者が好む場所なのかもしれない。



そして、夜中の3時、疑り深い僕は、テントの隙間から外の様子を「ほんとにぃ~」と覗いた。



するとほんとうに槍を携えた戦士が警備していたのであります。





赤道直下のケニアですが標高が1700m程あり、日中の気温は24°前後と過ごしやすいのですが



寒暖の差が激しく、夜は10°ぐらいまで下がります。



サファリは朝夕の3時間程度でお昼はテントでシエスタタイムでございます。



何もかもが、初めての体験で、ワクワクするやらドキドキするやら。

























コメント欄

土田孝男 (2016年12月13日 17:39)

あのサフアリーラリー 石原裕次郎 栄光の5000K 若い頃走りかったサファㇼラリー
西村 (2016年12月14日 07:43)

先生、車の移動6時間がそんな感じでした。笑。

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