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2016年12月17日  カテゴリ[アフリカ・ケニア紀行 ]

アフリカ・ケニア紀行 ④マサイの戦士







マサイ族でもライオン狩りは随分前から禁止になっているそうだ。



しかし彼らは、勇敢な戦士であることを、この「戦の舞」で後世に伝えている。



獣の角を「ブゥー・ブゥー」と踊りに合わせ吹き鳴らし、体を前後に激しく揺らす。



最後はご存じ「ぴょん、ぴょん」トランポリンの上で、跳ねているかのように宙高く。



僕もジャンプしてみたが、つま先が離れた瞬間引力に引き寄せられ、到底、彼らの領域には到達できない。



意外だったのは身長が日本人とさほど変わらなかったこと。



顔が小さく瘦せていて手足が細いので高く見えるのね。

























長老の手招きする方角に集落が見える。



住居は、土と家畜の糞を混ぜ、竹で編んだ骨組みに塗り込んだ粗末な代物である。



入口にドアはなく蟹歩行でしか進入は難しく、思えば窓もなかったし、電気も水道も通っていない。



広さは3m四方ぐらいでしょうか、中心に囲炉裏があり、子供部屋、寝室、居間はそれぞれ1帖もない。



とに角、家の中は真っ暗で、フラッシュをたいて撮った写真で確認したところです。



土の家が円形に広場を囲んでおり、長老の一声で、女性達が広場に集まって来た。



家の中を見るのも、一緒に写真を撮るのも、100シリング(100円)要求される。



たった100円だが彼らには大金で、勿論、OK、OKと、こころよく応じたものの



誰かが払うだろうと3人が思っているので、結局、誰も払ってなかったりする。







広場でマサイ座りをした老人は、不敵な笑みを浮かべ我々に何か言いたそうだ。



近寄ると、おもむろに、割りばし大の棒を板の穴に差し込むと、キリをもむ様にこすり始めた。



「これって、ひょっとして、火を起こしているんじゃないの」我々3人を釘付けにした。



煙が出るまで1分も掛からなかった、火種を乾燥した草に乗せると「ぼっ」と炎が上がったではないか。



こんなに簡単に火を起こすとは、さすがマサイ。拍手喝采でございます。


















達の乗っている車は30年前の日産キャラバンで、かなりのポンコツである。



スピードメーターの針は、いくらアクセルを踏んでも0のまんまだし、クーラーもない。



日本の車検は通らないであろう改造したサンルーフは手動で大きく開口し、ここからサファリを楽しむ。



どうも廃車になった車がこちらで再製され、息を吹き返しているようだ。



ちなみにドライバーの給料2万円では一生働いても買えないそうです。



この旧型で2日間サバンナを駆け巡るのだが、肉食獣がいる所でのエンジントラブルだけは避けたいものである。





マサイ族の視力は5~10あると言われており、廣さんが持って来た双眼鏡並である。



助手席に座る戦士は、ナビゲーター役で、僕達をどれ程満足させるか見当もつかない。



草食動物は無限にいるのですが、僕らライオンズクラブとしては百獣の王ラインオンが見たい。



しかし彼らは夜行性で、狩りも週一回程度、昼間は寝ており、先程のライオンの寝顔は絵にならなかった。



そんな時である、草原の遥か彼方につがいのライオンを発見!



集団で生活する彼らだが、発情期になると、群れから離れ1週間ほどのハネムーンに出る。



「めったに出くわせない光景だ」とドライーバー「オンドッロ」が絶賛した。



見つけたのは意外にも、肉眼望遠鏡を備えたマサイではなく、おん歳、喜寿を迎えた廣さんだった。






















コメント欄

藤江幸子 (2016年12月17日 12:14)

勇敢なマサイの戦士たち、カッコイイですね~♪
それにしても素敵なお写真ばかり!写真展を楽しみにしております。
西村 (2016年12月17日 16:29)

幸子さん、彼らは9頭身、僕ら6頭身、マサイ族はスタイルいいですね。
写真、褒めて頂き、ありがとうございます。
写真展は、よりすぐって、出したいと思います。

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