石垣島の旅 その2
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少し早めにホテルにチェックインしたのは、旅の楽しみである風呂が欠かせないからである。
温泉ではなく、沸かし湯だそうだが、正直、その違いが分かる者はいないし、
竹富島を望むこの絶景に、誰しも離島に来たことを実感し、沈む夕陽に顔を赤く染めた。
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還暦祝いが執り行われる広い和室に席がコの字にある。
僕と繁人君の席は東シナ海を臨む上座にあった。
ガラス戸がサンライズのオレンジ色に光り、白いデッキと赤瓦の建物のコントラストが綺麗だ。
泡盛はロックが美味しいらしいが、お酒の弱い僕は、お湯で薄めている。
それぞれ個人差はあるが、二時間もすると、大概いい気持なる。
サプライズは赤いふんどし姿で、丸い円卓にかがんでクルクル回されるというもの。
幸いだったのはこのホテルに円卓が無かったことだ。
ふんどしなるものを生まれて始めて締めましたが、快適です。
体の動きにあわせ帯が自在に微動し、太ももの付け根に圧迫感はなく、帯の存在すら感じない。
これに、はまるかも知れないな。
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この島の人口は6万弱、我が街と変わらないが、飲食店が260軒もあるそうな。
タクシーのメーターが1,000円に上がった時に店に着く。
二次会は「涙そうそう」で一躍有名になった夏川りみちゃんのお姉様の店。
6人掛けのカウンターとボックスが5つ。あか抜けもなく古びた感じもしない普通のスナックだ。
どの人がお姉様か一目で分かりました。そっくり。
5人姉妹の3番目がリみちゃんで、ここのママさんが長女だそうです。
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りみちゃんは、石垣島ちびっこ歌合戦の優勝を皮切りに全国制覇を成し遂げた。
その後プロになりましたが目が出ず、引退して、お姉様(長女)の店を手伝ってたんだって。
それから暫くして再デビューするも、ヒット曲に恵まれない。
そんな時、同じ石垣島出身のビギンと同級生だったりみちゃんの姉、さん(次女)が、
ビギンに掛け合い「涙そうそう」を妹に歌わせてとお願いした。
人の人生って、いつどこで、どう変わるか、分かりませんね。
黒木会長もすっかりお姉様と意気投合して上機嫌、翌日もこの店に訪れたのでありました。
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コメント欄
yosikawa (2018年03月01日 09:19)
私たちは、この店に行ったのですが!ほかの岡田・山村さん達は何処に消えたのですかね?
西村 (2018年03月07日 07:09)
次の日も別行動でしたね。どこに行っていたのでしょう。
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