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2018年05月09日

キス釣り







山ちゃんの所に船が届いた。



何かしらの訳で、彼が船を所有する事になったらしい。



船に名前はなく、手掛かりは、停泊する中で一番おんぼろ船だという事。



目印の小屋の前に車を止め、どれどれと、探すまでもなかった。



目の前に、今にも沈んでしまいそうな、傷だらけの、老船。



人間であれば、とうに90歳は超えている。



定年退職後、再雇用も終え、湾内で静かに余生をおくるはずだった。



そこに現れた、キャプテン山本。



横たわる老兵を揺さぶり起こし、まだ働きが足りないと言っている。



はたしてエンジンは掛かるのだろうか。



沖でエンジントラブルを起こして大惨事、何てことには、なって欲しくない。



その昔、エンジンが止まり、海につかり3人で船をバタ足で岸まで押したことがある。



あんな事、若いからできたが、今は無理。年上の3名も絶対無理、無理。











10年前、山ちゃんと二人で船をチャーターし門川でキスの爆釣りを体験した。



毎年春先になるとその話になり、行こうか~!と盛り上がるが、実行されたことはない。



彼が船を所有したことで、とうとう、それが叶いそうだ。



初の船出に、釣師2名と初船釣りが加わり5名での出港となった



お昼前に港に着くと、4名はすでに乗船しており、僕をまだかまだかと待っていた。



驚いたことは、思っていた船ではなく、二番目に古い船だった。



「ぼろは着てても、心は錦」そんな歌があったな



ぼろに乗っても、僕らは、ウキウキしてしょうがなかった。












スピードが遅いと言っていたが、僕が駅伝で走ったスピードよりは速い。



爆釣りをさせた乙島を後回しにして、お倉ヶ浜沖の「ドドロバエ」を目指す。



塩見川の河口北東方向にある直径30m程の小さな島だ。



ここのキスは20cm強の、とてつもないサイズだったと記憶する。



基本、キス釣りではイカリは入れず、潮の流れに船を委ね流し釣り。



島の両サイドと沖目を探ったが反応なし。



やや危険ではあるが、島のお倉ヶ浜側に船をまわした。



どうして危険かというと、三角波が立つのである。



これに船が乗ってしまうと、浅瀬まで、まさしくサーフィンの如く押し流され転覆する。



移動して早々三角波が立ち始め、ここでの釣りを断念しエンジンを掛けた時、初釣り吉川順ちゃんが20cm級をゲット。ビギナーズラックだ。



此処での釣果は、この一匹。また、挑戦することにし、ドドロバエを後にした。





海上は定置網が広大に張り巡らせてあり、



網をスクリューに巻き込まない様に注意しなければならない。



目指す門川の乙島まで、慎重に遠回りの海路に「おも舵、一杯~ぃ」



初挑戦の彼の一匹以外、まだ誰も魚を釣っていない



日向ライオンズの会長は磯釣りの名人だったが、キス釣りは初めてだ。



釣る魚の種類で、仕掛けや道具がまるで違うのである。



会長はクラブ入会後ゴルフに移行した為、すでに釣道具は処分されており、今日は、新たに買い求めた道具で参加している。



入れ食いを信じて糸をたらしているが、会長だけまだ一匹も釣れていなかった。





それから、4回ほど移動したが、一人3匹づつ釣ったところで納竿の時間。



10年間胸を膨らませてきた釣りは、みごとな撃沈で幕を閉じた。



釣り立を、クラブ会員である浜寿司で天婦羅にしてもらうことに。



こんなに 分厚くプリプリしたキスは初めて、素晴らしく、美味しかった。



次はいつ行こうか。暫くは船釣りの話題が尽きないかも知れません。



また、ご報告差し上げます。
































コメント欄

ツチダ (2018年05月10日 07:47)

船出も一抹の不安がありますね。沖合は枇榔島までにしておいたら  船の名前ねー 沈まない 燃えない 壊れない名前 ライオンズにそんな人がいませんか 船長の名前等は?

西村 (2018年05月10日 12:40)

土田先生、まだ枇榔島には行っていません。
めちゃくちゃ安全な湾内釣りからスタートです。
目的が、その後の宴で、さすがに釣り立のキスの味は最高でした。
今後、僕達がどれだけ、上達、進化するのか、楽しみです。

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