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2019年06月01日  カテゴリ[船釣り ]

2号艇



去年、釣をした船は、痛みが激しく沈没した。



次なる船は還暦を迎えるも、まだまだ走りたいと、再雇用の審査をパスした。



管理をすることになった1級小型船舶士1名と2級が2名にクルーが1名。



2級が操縦できる船は20トン以下、航行区域は陸から5海里(約9㎞)まで



ちなみに門川沖に浮かぶ枇榔島は陸から3キロ弱なので行動範囲内にはある。





1級になると陸から80海里(148㎞)沖合まで範囲がグーンと延びる。



んが、陸が見えないと怖い1級船舶士の野心は枇榔島を超える事はなさそうだ。



ライオンズクラブのレクレーションが「黒田の家臣」になり



ならば、我らが魚を釣って料理でもするか。と、話はすぐにまとまった。





トラブル発生。充電していたバッテリーでエンジンが掛からず、新品を注文。



船底のフジツボ()を取り除き塗装する作業も先延ばしになった。



もう一つ先端の中腹に風穴が開いており、その修理もお預けだ。



海水が入って来る不安もあるが、船底はいくつかの部屋に仕切られており



構造上転覆することは、極めて低いのだ。と、Aが言った。



又、スピードを落とせば、穴の高さまで海水が来ないのでは、とクルーDも前向きだ。



結局スピードが遅く、穴から海水が入ってくる気配はなかったのだった。
















ポンポン○○、蒸気機関車のような軽やか行進曲を轟かせ細島港を後に。



さて、どこに行く。素人の4人が釣場のポイントなど知るはずもなかった。



門川の乙島近辺でキス釣りをしてると、クルーDが沖の「イクイバエ」を指差し



「あそこで昔アジを入れ食いさせたことがある」と、つぶやいた。



彼はライオンズに入る前は「釣りキチ」で週一渡船で離島に渡っていた。



クラブ入会後ゴフルにはまり、一昨年釣道具をすべて処分し現在に至っている。





磯釣りと船釣りでは仕掛けも釣り方もまるで違いポイントも異なる。



素人が、まず潮の流れの中そこに着ける事はまず不可能だ。



「その横の堤防近辺だったら着けれるんじゃないの」Cがつぶやくと



「何とかなるんじゃないのかなぁ」....全員がそんな顔をした。



キスが全く釣れず、全員が早く違う所に行きたかった。





海は干潮と満潮があり満ちたり引いたりを繰り返している。



イカリを下ろし潮の流れで船の位置が決まるのだ。



投入場所を誤ると船が堤防に激突する危険もある。



だから慎重に潮の流れを確認しながらイカリを投入した。



だが、潮を読み違え1回目は不落に終わり、イカリを上げる大変さを思い知った。



イカリの近くにいたAが上げ下ろしをし、僕が操縦かんを握っていたが、



次、来るとき、彼はハンドルを片時も離さないだろうな。





サビキ釣りとは、カゴに餌を詰め連携する糸に結んだ「ぎじ餌針」で魚をだまし釣る。



針にビニールが巻いてあり、さも餌のように見せかけた「ニセ針」だ



針が7本着いており、これ全部に掛かった時は、思わず声を出し笑ってしまう。



磯釣り専門のCは一人小さなウキを潮に流し「フカセ釣り」を楽しんでいた。





まったく当たりのない我らの横でCが奇声を上げた。



竿は大きくしなり、勝ち誇る雄叫びに、此方まで興奮する。



たも網ですくい上げると800gはあろうメジナ(通称クロ)であった。



それから立て続けに同クラスのイサキにメジナ計6匹を海底から抜き上げた。



納竿間近、ウキに当りがあるものの掛からずイラつくC。



犯人はアジだった。竿を強く引くと唇が弱く切れてしまうのだ。



そうこうしてるうちにアジの群れが船を囲み入れ食いに状態に。



「こりゃ食べきれんバイ」とノルマ以上の釣果に我々は満足した。





陸に上がり黒田の家臣に向う。



「すごーい、こんなに釣ったんですか」そんな、ご褒美の言葉が目に浮かぶ。



だったが、意外と静かなお迎えで、驚いている様子もない。



聞けば、会員の一人が此処で大物を三匹も釣り刺身で食べたそうな。



何だ、そうなんだ。





メジナとイサキを刺身に、キスは天ぷら、釣りたては違いますね。笑。



今月末にまた釣紀行を楽しみたいと思ったおります。

































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