2021年01月21日
カテゴリ[内視鏡 ]
内視鏡
先週末胃痛を二日耐え早朝主治医の館の門を叩いた。
ドクターの問診よりも先に病名を口するのは確信があったから。
サバに最初に当たって20年。それから2回、経験は豊富だ。
当たると言ってもサバにフグのような毒がある訳ではない。
青魚に寄生するアニサキスなる幼虫が胃腸の粘膜に噛みつくのである。
みぞおちにパンチを食らった痛さ。分かりづらい表現ですが、その痛みが1分置きに。
痛いの何のって。
睡魔よりも痛みが勝り眠ることは到底出来ない。
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ドクターのメニューはエコー・CT・内視鏡。フルコースだった。
検査の結果、彼はすでに胃から腸に移動しており「腸アニサキス症」という病名を頂いた。
胃にいれば摘み出したものを腸になると内視鏡で摘出できないそうだ。
「あと数日で死にますから」…アドバイスと痛み止めを処方してもらった。
「でも喉の炎症が気になりますね」と漏らすドクター
アニサキスの何十倍も気になる発言だった。
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翌朝、先生からの紹介状を握りしめその病院へ。
広い待合室のソーシャルディスタンスは3人掛けに2名まで。
僕は受付番号80番でしたが、ざっと100人はいると思われる。
看護師は機敏にテキパキするも患者さんへの気遣いは怠らない。
この快い気配りが病院のイメージを良くしているのでしょうね。
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「年寄ばっかりじゃね~」と僕の隣に座ったお婆様がつぶやいた。
なるほど、周りを見ると僕より隣のお婆様を含め年下を見つけるは難しかしい。
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主治医の指名したドクターは問診のみで胃カメラ・エコーそれぞれ担当医がいる。
次々に変わる看護師に誘導され胃カメラの診察台に横になった。
喉に麻酔を吹き付けられ大きく開けた口一杯大のマウスピースがセットされその上をテープが固定した。
いったい自分がどんな姿になっているのか想像しているとドクターの優しい声が聞こえて来た。
最初の難関は喉を通過する時である。
呼吸する食堂の狭い穴と同じ大きさの異物が侵入してくるだから、脳の指令を待たずに体が抵抗した。
看護師に痛みを感じないよう点滴からの睡眠薬をお願いしたつもりが伝わっていなかった。
カメラのパイプがカーブする度アニサキスに勝るとも劣らない痛みが内臓を突き上げた。
そのうめき声に合わせ赤子を寝かせつける母親の様に看護師さんの手のひらがなだめる。
この「トン・トン」で気持ちが落ち着くのだから不思議だ。
検査室を出るとあれだけいた患者さんの姿はなくなっていた。
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結果心配には至らないとのこと、「ほっ」と致しました。
癌と言えば無症状で定期健診や血液検査で見つかることが多いそうです。
僕の所属する日向ライオンズ主催で2月3日(水)日向市役所で献血を行っております。
血液検査もしてもらえますので宜しかったお出で下さいませ。
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コメント欄
前畠 (2021年01月21日 22:13)
大変でしたね!無事で何よりです。
私はサバの刺身が大好きで小さい頃から食べてますが、
漁師から「薄皮と皮の間に虫がいるから薄皮はしっかりとれよ」と言われて、
それだけは守っているのが良かったのか?一度もあたったことがありません。
いたそうですね!これで懲りたとはならないでしょうか?
また、胃カメラと大腸内視鏡も毎年飲み込んで(挿し込まれて?)います。
苦しいので眠っている間に検査していただいています。
毎回検査後に、看護師さんに「暴れたりしませんでしたか?」と恐る恐る聞いているのですが、
どの看護師さんもニッコリ笑顔で、「大丈夫でしたよ!」
その言葉を信じています(笑)。
西村 (2021年01月26日 17:32)
前畠さん、サバは美味しいですからね。
その前はイワシ寿司にも当たりました。
青魚に多いんですね。
よく噛んで食べれば大丈夫だそうですが、多分僕は又当たります。笑
半年後に大腸と胃の内視鏡定期検査になっています。
お互いそんな年になりました。笑
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