巡礼の旅(その.5)
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讃岐うどんは、どの店に入ってもハズレはないと、タクシードライバーの言う通りハズレがない。
国道沿いの製麺所の隣にある小さなうどん屋に頭を突っ込み、客が出るのを待った。
すると道路と平行にある歩道に一台、さらに三角の隙間にもう一台が乗り付け、店の中に消えた。
何処でもここでも、止めたもの勝ちらしい。すると、ようやく一組が店から出てきた。
やれやれと身構え、バックミラーに眼をやると、そのスペースを狙う不審な車。
お互いがそうは差せじとハンドルを切るも、出て行く車の方向で勝敗が決まる。
拳を振りかざすまでの喜びはなかったが、勝ったのは僕だった。…ではお先に。
以外にも店の中はガラガラだった。湯がいた麺を温めるのでなく
注文を受けてから一麺一麺湯がくのだから、これは時間が掛かる。
しかもこのスピードで230円とは、採算は取れているのだろうか
釜揚げ天ぷらを頼んだら、案の定17分掛かりますと言われた。
単に堅いのではなく、表面は柔らかく、芯はモチモチ感が強く、これぞ職人の業だ。
香川では2軒のうどん屋に行きましたが、味も食感も違えど、双方とも百点満点でした。
外に出ると、我々の後を3台の車が狙っていた。勝敗は我らの出る方向で決まる。
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「
さぬき路や、出会ううどんに、ハズレ無し 」
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瀬戸内海の島々に橋が架かり、愛媛の今治から広島の尾道までは車で行ける。
車道の横に自転車道があり全長80キロの「しまなみ海道サイクリングロード」は
ロードバイクの聖地で、愛好者が一度は行って見たいと憧れる。
何せ、橋から海面まで80mあり、計6本の橋から見る景色は絶景なり。
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瀬戸内海の歴史といえば村上水軍。記念館があるというので行ってみることに。
もとは海賊衆で、瀬戸内海を行きかう船から通行料を徴収したり海上護衛をしていた。
次第に力を付けていきますが、秀吉の海賊禁止令が出され
三つあった村上水軍のうち二つが毛利家の家臣になったそうです。
どこにも歴史があり、それを大河ドラマが取り上げると、いきなり観光スポットになる。
日向が全国に打って出るには、堺雅人君を主人公に歌人若山牧水をドラマ化することだ。
それに「日向ひょっとこ踊り」絡めてはどうだろう。
「ひょっとこ踊り」は明治時代に日向市塩見の永田地区の眼科医橘公行先生が広めた。
牧水は明治に生まれで、亡くなったのは昭和8年だ。
東郷町に帰郷する道中で塩見を通る。ならば、ひょっこ踊りを見ていてもおかしくはない。
いや、いや、橘先生と酒を酌み交わし、ひょっとこと踊った事にしてもらおう。
ひとり言でございます。
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