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2024年01月16日

図書館に行ってきました!

こんにちは、田中です!

先日、数年ぶりに図書館に行って本を借りてきました。市立図書館に行くのは軽く見積もっても5年は経っていたので図書カードを作り直すところからでした(笑)実はずっと読みたい本があったのですがジャンルがホラーだってのもあり購入するのは躊躇っていました。たまたま図書館の蔵書を調べた所、その作品があったので仮に行ってみようと仕事終わりに直行しました。
図書館の本棚を眺めているときは久しぶりに不倫などがない少女漫画のような純愛ものが読みたいな、と思っていたのですが限られた時間では探しきれず……。前々から気になっていた作家の島本理生さんのファーストラヴという本を借りることにしました。目当ての本は見つけられなかったので他に夜行堂奇譚という小説などを借りて帰ったのですがこのファーストラヴという作品が思いの外タイムリーでかなり暗い気分にさせられました。

小説の内容は精神科医の女性が、父親を殺害した少女の記憶をたどりながら動機を見つけていくというものです。じわじわと少女の記憶を辿るうちに悍ましい家族の実態や彼女を取り巻く男たちの卑劣さを目の当たりにするたびぞっとしました。登場人物が絶妙にリアリティのある言動や思考をしているので尚更不快感がこみ上げてきました。これ以上読みたくないと思いつつもどのような結末になるのか見当がつかずページを捲ってしまうのです。
最期まで読み進めて思ったことは多分この結末はこのストーリーにおいて最上のハッピーエンドなのだろうな、という事です。そしてやるせなくなりました。今、SNS上で特に話題になっている男女の意識の差をまざまざと見せつけられたような気持になりました。多分女性が読めば多くの人は殺害したとされる娘に同情的な気持ちを抱くと思います。けれどこれを男性が読んでも同じような感性に至る人、それを現実と重ねられる人がどれだけなのだろうと考えてしまいます。ぜひ、一度読んで考えてみてほしい作品です。

また1月末には蔵書点検で貸出期間が長くなるようなので今度こそ明るくて楽しい作品を借りたいと思います。皆さんもこの機会に紙の本で読書などいかがでしょうか。

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