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2016年02月06日

#20『アントマン』

個人的には、マーベルシネマティックユニヴァース中最も子供に見せたい作品。小粒だけと、かなりピリリとくるぜ。



■あらすじ
泥棒ばかりしていた人生をやり直し、そして愛する娘にふさわしい父親になるためにアントマン(和訳すると:蟻男)という、コウモリ、クモの次はアリさんですか?というネーミングセンスはともかく、身体を自由自在に小さくできるスーツを着て世界の危機を救う!


■オススメポイント
マーベル群の中でも徹底的にエンタメ路線に振り切った作品で、かなりコメディー要素も強くて観た後、胃もたれを起こさないライトさがいいね!別に他のマーベル作品観てなくても全く問題なしだから気軽に入れますよ!

元々候補に挙がっていたエドガー・ライトのテイストも残っている感じもするけど、監督さんのペイリーや脚本に参加したアダム・マッケイ達のコメディー畑の職人の方々が英雄譚と笑いを見事に繋げたことももっと評価していいポイントだ。


映像の迫力もとても素晴らしく、小さなヒーローから見た世界がどんなに驚くべき映像か、そして小さな世界への想像力を刺激してくれるCGの使い方は単なる乱用じゃない。いい仕事したなぁ!映像部門!!


主人公の特技である盗む、という要素も上手く機能していてチームで作戦を遂行するという『スパイ大作戦』や『ルパン三世』に似た雰囲気もこりゃ鉄板だね。仲間たちの頼りになるのかならないかの微妙な立ち位置も映画の魅力をしっかりと底上げしている。


そして世界の運命を決める闘いが繰り広げられるのだが、その最後の舞台がまぁースケールが小さくてとてもいい!この遊び心たっぷりな余裕がニクいねー。きっと子供心にドストライクだし、お子さんはきっと喜ぶはずだ。


この映画は子供にこそ観て欲しい一品だ。小さい頃と大人になった後に建物や土地の大きさって大分違って見えません?特に小学校とかに行ったら「あれっ、こんなに小さかったっけ?」と感じる人は多いのでは?小さいから様々なモノが大きく見え圧倒されるし、その分大きい画面で起きるこの小さなヒーローが活躍する姿はより深く共感を子供達には与えられるんじゃないかな?


『アントマン』の原作では、マイケル・ダグラス演じるピムが主人公なんだけど、ちょっと子供向けじゃないよねってことで二代目のスコット(ポール・ラッド)に主人公を変えた。ここからもファミリー層を視野に入れたことが伺えますな。


■最後にひとこと
やさぐれたおっちゃんが、人生と誇りを取り戻すためにヒーローになるという要素もウェルメイドでとてもいいが、もっともっと純粋な魅力がこの映画にはある気がするね。


大人は小さかったからこそ味わえたドキドキの感覚を思い出すこともできるし、子供は小さいことがもたらす興奮をより強く共感せしめるんじゃないかな。


そしてこの映画観た後アリさんをいじめたりしないでしょ!?みんなと協力して、一生懸命になれば、あれっ?っいう名前でも、小さくても強いヒーローになれるのさ。


評価はアリさん十匹です。こんな楽しい作品をどうもアリが十ということで!

またはF-Ant-Astic!!

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