ぼくはシネマしぇん!の一覧に戻る

2015年09月21日

#2 『アラジン』

■夜空のデートに隠された意味

みなさんご存知ディズニー映画の大傑作です。

今回はこの映画の代表曲"A Whole New World"が流れるシーンに隠された意味についてご紹介。

主人公アラジンがランプの魔人ジーニーの力を借りてある国の王子様に変身させてもらう。それは意中の相手、ジャスミンに会うためだ。アラジンは危うく腕をちょん切られそうなジャスミンを助けた時にラブッちゃってしまったのだ。

しかし、貧乏が服を着ているような格好では会う事はできないし、やっぱり好きな子の前ではカッコつけたいし、相応の服装をしなきゃな、と思うのが常。それでアラジンはジーニーに三つの願いのうちの一つを「僕を王子にしてくれ!」と頼むのだった。

見事に王子の格好をしたアラジンはジャスミンに会うことができるが、彼女は目の前の男が街で救ってくれた青年と気づかずにそっぽを向いてしまう!

「ボンボンなんてウンザリよ!」

哀れなアラジン。貴重な願いを使って彼女が嫌いなものになるなんて。でも彼はくじけずに夜、ジャスミンをデートに誘う。

「この魔法のじゅうたんで夜空を飛んでみないか?」

今日会った男に夜のデート?ちょっと飛ばしすぎじゃない?…と思うが、これまでにない斬新なアプローチに心動いたのか「ちょっといいかも…」とジャスミンは思う。しかし空を飛ぶことに躊躇する。その時にアラジンは手を差し伸べながらこう言う。

「僕を信じて」

ジャスミンは既視感を感じる。見覚えがあるシチュエーションだわ、と。

実はこの「僕を信じて」は街でアラジンが彼女を助ける際に言った言葉と同じだ。そして手を差し伸べる構図も全く一緒。

そしてジャスミンはハッと気づく。この男は町で私を助けてくれた人だ!と。でも確証は持てないまま、彼女はアラジンの申し出を受ける。「いいわ」と。この時の目が非常に色っぽくてカワイイ!

そして超名曲"A Whole New World"に乗せて二人の夜空のデートが描かれる。

このシーンは何度見ても感動的だが、最後あたりのアラジンがジャスミンにリンゴを渡すシーンに注目してほしい。

彼はリンゴを肩から二の腕を通して肘でトスして渡す。これは町でもアラジンはジャスミンの前で全く同じことをしている。こんなリンゴの渡し方をする人間は世界に一人しかいない!ということでジャスミンは確信する。あの人ね、と。

是非リンゴを受け取った後のジャスミンの目に注目(動画の2:28あたり)。すべて理解したようないじわるな目をしててたまらなくカワイイです。

ここで書いたことはほとんど台詞では語られないし、気づかなかった人も多いのでは?

他にも映画ってたくさんこうゆうのがあるんです。そうゆうのを知れば必ず映画は最も楽しくなるんで、また紹介します。

ところで、『アラジン』の舞台は昔々のおとぎ話だと思っていませんか?実はこれにはちょっと面白い裏話があって…それはまた別の機会に。

『アラジン』"A Whole New World"のシーン抜粋

ツイッターやっています。
「映画ランナー」という映画の雑学・トリビアのネタをあげている日本一ネタが豊富なアカウントです。よかったら是非のぞいてみて下さい。

次回は馬鹿野郎たちが銀河を股にかけて大冒険する姿を描いた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を10/2に紹介予定。



コメント欄

コメントを投稿する

[承認制]このブログのコメントは記載者に承認されてから公開されます。

メールアドレス: / 名前:
コメント