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2015年10月09日

#4 マッドマックス 怒りのデス・ロード

■狂気と狂喜の渦を世界に巻き起こした21世紀に燦々と輝くであるであろう最高のMADムービー




この映画は多くの人々を狂わせてしまった2015年の、いや年単位の21世紀基準で考えても、代表作の一つと言っても過言ではない大傑作だ。

 

ストーリーは小学生でもわかるぐらい単純。囚われの身となった者たちが自由の為に逃げる、という。言ってしまえば二時間に渡る命を懸けた追いかけっこDEATH

 

スピード感がやばぁいアクションシーン!

真っ赤な炎を上げて大爆発する車!

見事な色彩によって撮られた美しい砂漠!

正気?と思うようなカッコいい車たち!

程よい血の量のバイオレンス!

息が詰まりそうなカーチェイス!

漫画みたいな悪役たちに、

半裸の姉ちゃんたち!!

 

これらのいずれかが映画の全編にのべつ幕なし映っているという、世紀末なくらいヒャッホゥー!!!と叫びたくなるマジでイカれてイカした最高の映画だぁァィイYEAR!!!!!!!!!

 

もうなにが凄いとかじゃねぇや、映画としてPERFECTだよ!!何回カッコ良くてイっちゃったことやら!

 

無駄なものはとことん削ぎ落とし、観客に叩きつけるのは何度も何度も死にそうになりながらも生き延びる者たちと、死闘に破れ絶命してゆくたちの姿のみ!

 

生き延びる為の死闘、という要素だけ。シンプル、だからこそ普遍的な力がフィルムに確かに焼きついている。

 

まるで神話を見ているように、とんでもない人びとの話なんだけど、我々の心とどこか繋がっている、そんな気持ちにもさせる魅力も備わっている。

 

そう、中学生のボンクラが夢描きそうな空想と、生きるために死ぬ気で闘え!という弩ストレートな物語の見事な融合!

 

ちなみに、この映画を編集したのは監督ジョージ・ミラー(70)の奥さん。奥さんはアクション映画の編集は一度もしたことがなかった。どうして私にさせるの?と旦那に尋ねた。するとジョージ・ミラーは「もし男が編集したら、他のアクション映画と同じようになっちゃうだろ」と答えた。

 

あぁ、確かにこれは違う"何か"だよ。

 

絵本のように次々とめぐるめく画面いっぱいに彩られた美しい砂漠の風景と大迫力のアクション、そして至極明快なストーリー。そしてハートに油をぶっかけて火炎放射器で着火する勢いだ!それぐらい熱い、暑い、厚い物語。

 

ストーリーは単純、だけと恐ろしく深遠なテーマがしっかりと描かれている。深淵なる絶望と狂気の隣り合わせにある希望。そしてフェミニズム賛歌、人生への賛美。男性が観に行ったら女性の方々も驚くほど熱狂してしまった。なぜなら超カッコいい女性たちがたくさん出ているからね!

 

自分の、この世の今の時代に生まれて良かった、と思える事の一つに『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』を映画館で体験して、シャカリキとキメれた事を挙げてもいい。


違いなく、映画という芸術が産み落とした中でも燦々と輝き、そしてウン十年後も人々の人生を狂わせるほどの美しさと狂気を内在した作品だ。


次回は、もうまもなくあの日がやってくる!ってことで1989年の映画、


『バック・ドゥ・ザ・フューチャー PART2』


について10/18に紹介予定。


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